学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §35 包帯法 / QJ30A037

理由で解く 柔道整復師

QJ30A037 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問37
問題
基本包帯法で8の字を描くように巻くのはどれか。
選択肢
1 螺旋帯
2 亀甲帯
3 折転帯
4 蛇行帯
解答
正解2(亀甲帯)
解説

8の字を描くように交差させて巻くのは亀甲帯である。肘・膝など屈伸する関節部に用いる。

基本包帯法は「巻いた形」で分類される。環行帯は同じ位置に重ねて巻く巻き始め・巻き終わりの基本形、螺旋帯はらせん状にずらして重ねる形、蛇行帯は間隔をあけて斜めに巻き上げる形、折転帯は太さが変化する部位で包帯を折り返して密着させる形である。亀甲帯は関節をまたいで8の字に交差させる巻き方で、交点を関節中央に集めていく集合亀甲帯(求心性)と、関節中央から遠ざけていく離開亀甲帯(遠心性)がある。8の字に交差することで関節の屈伸を許しながら固定でき、関節部でもずれにくいのが利点である。

✓ 2. 正しい
亀甲帯
関節の上下を交互に巻き、関節前面(または後面)で交差させて8の字を描く。交差の位置を中央に寄せるか外へ広げるかで集合亀甲帯・離開亀甲帯に分かれる。肘・膝・踵などの屈伸部に適する。
✗ 1. 誤り
螺旋帯
太さがほぼ一様な部位を、前の巻きに1/2〜1/3ずつ重ねながららせん状に巻き上げる方法。交差せず、8の字にはならない。
✗ 3. 誤り
折転帯
前腕や下腿のように末梢へ向かって太さが変わる部位で、包帯を母指で押さえて折り返し、体表に密着させる方法。折り返しが特徴で、交差による8の字とは異なる。
✗ 4. 誤り
蛇行帯
重ねずに間隔をあけて斜めに巻き上げる方法。固定力は弱く、副子の仮止めや下巻きの保持など、次の操作までのつなぎとして用いる。
ポイント
  • 8の字に交差=亀甲帯。肘・膝など屈伸する関節に用いる。
  • 集合亀甲帯は交点が関節中央へ集まる(求心性)、離開亀甲帯は中央から離れる(遠心性)。
  • 螺旋帯=らせん状に重ねる、折転帯=折り返して密着、蛇行帯=間隔をあけて仮固定。
  • 巻き始めと巻き終わりは環行帯で締める。
  • 肩・股・母指など体幹と四肢の移行部では、同じく交差する麦穂帯(スパイカ)を用いる。
比較表
包帯法巻き方の形主な適用部位
環行帯同じ位置に重ねる巻き始め・巻き終わり
螺旋帯らせん状にずらして重ねる太さが一様な四肢
蛇行帯間隔をあけて斜めに巻く副子の仮固定、下巻き
折転帯折り返して密着させる前腕・下腿など太さが変わる部位
亀甲帯8の字に交差肘・膝・踵などの関節
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