学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §25 大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングスの診察 / QJ30A027
理由で解く 柔道整復師
SLRテストは膝を伸ばしたまま股関節を屈曲させ、大腿後面のハムストリングと坐骨神経を伸張する検査です。大腿二頭筋の肉離れでは疼痛が誘発され陽性になります。
背臥位で膝関節伸展位を保ったまま下肢を挙上すると、坐骨結節から起こるハムストリング(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)が引き伸ばされます。損傷した筋が伸張されれば痛みが出るため、大腿後面の肉離れでは挙上角度が制限されて陽性となります。もともとSLRは腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症状をみる検査ですが、筋・腱の伸張痛でも陽性を示すため、圧痛部位・皮下出血・抵抗運動時の疼痛といった所見と合わせて判断します。大腿前面の障害はこの肢位では伸張されないので、腹臥位で膝を屈曲させる方法(尻上がり現象)で評価します。
| 損傷部位 | 伸張される肢位 | 用いる検査 |
|---|---|---|
| 大腿二頭筋(ハムストリング) | 股関節屈曲+膝関節伸展 | SLRテスト |
| 大腿四頭筋(特に大腿直筋) | 股関節伸展+膝関節屈曲 | 腹臥位での膝屈曲・尻上がり現象 |
| 下腿三頭筋(腓腹筋) | 膝関節伸展+足関節背屈 | 膝伸展位での足背屈、断裂ならトンプソンテスト |
| 大腿前面の打撲 | (伸張ではなく圧痛・可動域制限で評価) | 膝屈曲角度(踵殿距離)の左右差 |
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