学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §20 肘関節後方脱臼の固定 / QJ30A022
理由で解く 柔道整復師
クラーメル(金属副子)による固定は、上腕近位部から手部のMP関節手前までを覆い、肘90度屈曲・前腕中間位で保持します。
肘関節後方脱臼の整復後は、肘の屈伸だけでなく前腕の回内外と手関節の動きも制動しないと整復位が保てず、関節包・側副靱帯の治癒を妨げます。そこで副子は上腕近位(腋窩下)から前腕・手部へ渡し、手関節をまたいでMP関節の手前で止めます。MP関節より遠位まで当てると手指のMP屈曲が妨げられ、内在筋が短縮して手指が伸展位で固まりやすくなります。固定期間中は毎回、手指の自動運動と肩関節の運動を指導し、末梢の色調・腫脹・しびれ・疼痛を確認して締めすぎがあれば調整します。
| 固定範囲 | 制動できる動き | 残る問題 |
|---|---|---|
| 前腕近位まで | 肘の屈伸のみ | 前腕回旋・手関節が自由で整復位を保てない |
| 前腕遠位まで | 肘の屈伸+一部の前腕回旋 | 手関節をまたがず回旋制動が不十分 |
| MP関節手前まで(適切) | 肘の屈伸・前腕回内外・手関節 | 手指は動かせるので拘縮・浮腫を防げる |
| PIP関節手前まで | 上記+MP関節の屈曲 | 過剰固定。手指が伸展位で拘縮しやすい |
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