学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §14 肋骨骨折の固定 / QJ30A016

理由で解く 柔道整復師

QJ30A016 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問16
問題
肋骨骨折の屋根瓦状絆創膏固定で誤っているのはどれか。
選択肢
1 貼付範囲を清拭する。
2 乳頭部はガーゼで保護する。
3 包帯で被覆した上に絆創膏を貼付する。
4 肋骨弓下縁から順次上方へ重ねていく。
解答
正解3(包帯で被覆した上に絆創膏を貼付する。)
解説

屋根瓦状絆創膏固定では絆創膏を皮膚に直接貼る。包帯の上から貼るのは誤りで、正答は3。

肋骨骨折の絆創膏固定は、呼吸に伴う胸郭の動きを抑えて骨折部の疼痛を減らすために行う。最大呼気位で、健側の正中線付近から患側の正中線を越えるまで、肋骨弓下縁から上方へ向かって1/2〜1/3ずつ重ねながら屋根瓦状に貼り上げていく。絆創膏の固定力は皮膚との密着から生まれるため、間に包帯が入ると胸郭にブレーキがかからない。貼付前に皮膚を清拭し、乳頭部などデリケートな部位はガーゼで保護する。かぶれや水疱が出たら早めに貼り替え、その後も皮膚の観察を続ける。

✓ 3. これが誤り=正答
包帯で被覆した上に絆創膏を貼付する。
絆創膏は皮膚に直接貼って初めて胸郭の動きを制限できる。包帯を挟むと絆創膏が皮膚に対してずれ、固定効果が失われる。皮膚トラブルが心配なら、清拭したうえで保護材を必要最小限に用いる形にとどめる。
✗ 1. 正しい記述=答えではない
貼付範囲を清拭する。
皮脂や汗を除いて密着を高め、皮膚トラブルを減らすための前処置。
✗ 2. 正しい記述=答えではない
乳頭部はガーゼで保護する。
剥離時の疼痛や皮膚損傷を避けるための配慮で、適切な手順。
✗ 4. 正しい記述=答えではない
肋骨弓下縁から順次上方へ重ねていく。
下から上へ屋根瓦状に重ねていくのが正しい手順。
ポイント
  • 目的は胸郭の動きを制限して呼吸時痛を軽減すること
  • 貼付は最大呼気位で行う
  • 健側正中線付近から患側正中線を越えるまで貼る
  • 肋骨弓下縁から上方へ、1/2〜1/3ずつ重ねて屋根瓦状に
  • 絆創膏は皮膚に直接。事前に清拭し、乳頭部はガーゼで保護する
  • かぶれが出たら早めに貼り替え、皮膚の観察を続ける
比較表
手順取扱い理由
前処置貼付範囲を清拭する密着を高め皮膚トラブルを減らす
保護乳頭部をガーゼで覆う剥離時の疼痛・皮膚損傷を避ける
貼付面皮膚に直接貼る包帯を挟むと固定力が出ない(正答3)
順序肋骨弓下縁から上方へ重ねる屋根瓦状に重ねて胸郭を面で押さえる
タイミング最大呼気位胸郭を縮めた位置で固定する
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