学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §9 上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 / QJ30A009

理由で解く 柔道整復師

QJ30A009 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問9
問題
上腕骨外科頸外転型骨折の整復で第1助手の牽引帯の牽引方向はどれか。
選択肢
1 上方
2 下方
3 前方
4 外方
解答
正解1(上方)
解説

上腕骨外科頸外転型骨折の整復では、第1助手は腋窩にかけた牽引帯を上方(頭側)へ引いて対抗牽引をつくる。正答は1。

上腕骨外科頸外転型骨折の徒手整復は、患者を背臥位とし、第1助手が患側腋窩に牽引帯をかけて上方(頭側・健側肩の方向)へ対抗牽引し、第2助手が前腕を把持して末梢方向へ牽引することで、重なった骨片の短縮を取り除くところから始まる。対抗牽引が末梢牽引と逆向きになっていないと体幹ごと引かれてしまい、力が骨折部に伝わらない。短縮が除かれたところで術者が骨折部に手を当て、遠位骨片を近位骨片に適合させる。「牽引は必ず一対で、逆向きに」という原則を押さえれば、方向を問う設問はその場で解ける。

✓ 1. 正しい
上方
腋窩にかけた牽引帯は頭側(上方)へ引く。第2助手の末梢牽引に対する対抗牽引をつくり、骨軸方向の短縮を除去する。
✗ 2. 誤り
下方
第2助手の末梢牽引と同じ向きになり、対抗牽引が成立しない。骨片は離開せず整復力が生まれない。
✗ 3. 誤り
前方
体幹が浮き上がる方向で、骨軸に沿った牽引力にならない。
✗ 4. 誤り
外方
外転を強める向きで、外転型の転位を助長しかねない。
ポイント
  • 外科頸骨折の整復は「対抗牽引+末梢牽引」で短縮を取ってから骨片を合わせる
  • 第1助手=腋窩に牽引帯をかけ上方(頭側)へ対抗牽引
  • 第2助手=前腕を把持して末梢方向へ牽引
  • 術者=骨折部で遠位骨片を近位骨片に適合させる
  • 牽引は必ず一対で逆向きに。同方向や直交方向では整復力にならない
比較表
担当把持する部位牽引の向き
第1助手患側腋窩(牽引帯)上方=頭側(対抗牽引・正答1)
第2助手前腕末梢方向(下方)
術者骨折部牽引下で骨片を適合させる
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