学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ29P106
理由で解く 柔道整復師
設問は「訴えでないのはどれか」。「引っかかる感じ」は半月板損傷や関節内遊離体を思わせる訴えで、前十字靱帯(ACL)損傷の典型的な訴えではないため4が答えになる。
ACLは脛骨が大腿骨に対して前方へずれるのと、下腿の内旋を制動する。断裂すると回旋安定性が失われ、方向転換や着地の瞬間に脛骨が前方へ滑って「膝が抜ける」現象=膝崩れ(giving way)が起きる。患者はこれを「ガクッとなる」「はずれる」「力が入らない」と表現することが多い。一方、断裂した半月板の断片が関節面に挟まると「引っかかる」「途中で止まる」となり、強ければ伸展できないロッキングになる。ただしACL損傷は半月板損傷を合併しやすいので、実際の症例では両方の訴えが混ざることがある点も押さえておきたい。
| 患者の言葉 | 示唆される病態 | 裏づけとなる所見 |
|---|---|---|
| ガクッとなる/はずれる/力が入らない | ACL損傷(膝崩れ) | ラックマンテスト陽性、Nテスト陽性 |
| 引っかかる/途中で止まる/伸びない | 半月板損傷、関節内遊離体 | マックマレーテスト陽性、関節裂隙の圧痛 |
| 膝の内側が痛い/外反で不安 | 内側側副靱帯損傷 | 外反ストレステスト陽性 |
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