学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §20 各論(脱臼) 下肢 / QJ29P093
理由で解く 柔道整復師
股関節脱臼は強制された肢位で骨頭の行き先が決まる。外転・外旋に屈曲が加われば骨頭は前下方の閉鎖孔へ抜け、恥骨下脱臼(閉鎖孔脱臼)となる。
屈曲+内転+内旋(膝をダッシュボードに打ち付けるような姿勢)が強制されると、骨頭は後方の関節包を破って後方脱臼(腸骨脱臼・坐骨脱臼)となり、これが股関節脱臼の大半を占める。これに対し外転+外旋が強制されると骨頭は前方へ押し出され、前方脱臼となる。前方脱臼は屈曲を伴うか伸展を伴うかで行き先が分かれ、屈曲していれば下方の閉鎖孔方向=恥骨下脱臼(閉鎖孔脱臼)、伸展していれば上方の腸恥隆起方向=恥骨上脱臼(腸恥脱臼)となる。前方脱臼では骨頭が大腿動静脈・大腿神経を直接圧迫する危険があるため、末梢の拍動と感覚は必ず確認する。
| 型 | 強制肢位 | 骨頭の位置 | 患肢の見え方 |
|---|---|---|---|
| 腸骨脱臼(後方・最多) | 屈曲・内転・内旋 | 腸骨翼の後方 | 短縮、内転・内旋位 |
| 坐骨脱臼(後方) | 強い屈曲+内転・内旋 | 坐骨切痕付近 | 短縮、屈曲の強い内転・内旋位 |
| 恥骨上脱臼(前方) | 外転・外旋+伸展 | 腸恥隆起の前方 | 延長、外転・外旋・伸展位 |
| 恥骨下脱臼(前方) | 外転・外旋+屈曲 | 閉鎖孔の前方 | 延長、外転・外旋・屈曲位 |
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