学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §19 主要な疾患 神経系疾患 / QJ29P029
理由で解く 柔道整復師
筋の仮性肥大を生じるのはデュシェンヌ型筋ジストロフィー。壊れて脱落した筋線維の跡が脂肪と結合組織に置き換わり、見かけだけ太くなった状態である。
仮性肥大(偽性肥大)は、筋線維が太くなった本物の肥大とは別物で、変性・壊死で失われた筋線維の場所を脂肪組織と線維組織が埋めた結果として外見上太く見える。触ると硬く弾力に乏しく、太さに見合った筋力が出ないのが見分け方になる。デュシェンヌ型筋ジストロフィーはX連鎖劣性(伴性潜性)遺伝で主に男児に発症し、筋細胞膜の内側を裏打ちするジストロフィンが欠損するため、収縮のたびに筋線維膜が壊れて筋線維が脱落していく。腓腹筋(ふくらはぎ)の仮性肥大が最も目立ち、幼児期からの動揺性歩行、床から立ち上がるときに自分の身体をよじ登るような登攀性起立(Gowers徴候)、血清CKの著明な高値を伴う。残る3肢はいずれも神経側(運動ニューロン・末梢神経・神経筋接合部)の病変であり、筋線維が脂肪に置き換わる変化は起こらない。
| 疾患 | 主な障害部位 | 筋の見え方 | 深部腱反射 |
|---|---|---|---|
| 重症筋無力症 | 神経筋接合部 | 萎縮は目立たず、易疲労性が前面 | おおむね正常 |
| 筋萎縮性側索硬化症 | 上位・下位運動ニューロン | 筋萎縮、線維束性収縮 | 亢進(上位障害を反映) |
| ギラン・バレー症候群 | 末梢神経(脱髄) | 弛緩性麻痺、著明な萎縮は乏しい | 消失・低下 |
| デュシェンヌ型筋ジストロフィー | 筋線維(ジストロフィン欠損) | 腓腹筋の仮性肥大 | 低下 |
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