学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ29P017

理由で解く 柔道整復師

QJ29P017 リハビリテーション医学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午後 問17
問題
屋内での生活は介助を要するが、車いすの移乗は可能で、排泄はベッドから離れて行うことができる。この障害高齢者の日常生活自立度はどれか。
選択肢
1 ランク A1
2 ランク A2
3 ランク B1
4 ランク B2
解答
正解3(ランク B1)
解説

「屋内での生活に介助を要する」でランクB、そのうえで「車いすへの移乗ができ、排泄はベッドから離れて行える」でB1となり、3 のランクB1が該当する。

障害高齢者の日常生活自立度(いわゆる寝たきり度)は、J(生活自立)・A(準寝たきり)・B・C(寝たきり)の4ランクに分け、それぞれを1・2に細分する。判定の軸は明快で、まず「外出できるか」でJとA以下が分かれ、次に「屋内の生活が自立か介助を要するか」でAとBが分かれ、さらに「座位が保てるか、1日中ベッド上か」でBとCが分かれる。本例は屋内で介助を要するのでAではなくB、そのうえで自力で車いすへ移乗でき排泄をベッドから離れて行えるためB1となり、移乗に介助が必要ならB2に下がる。この判定は要介護認定の資料や主治医意見書で用いられ、「できる能力」ではなく日頃「している状態」で判定するのが原則である。

✓ 3. 正しい
ランク B1
ランクBは屋内の生活に何らかの介助を要し日中もベッド上の生活が主体だが座位は保てる段階で、そのうちB1は車いすに移乗して食事や排泄をベッドから離れて行える状態を指す。設問の記述とそのまま一致する。
✗ 1. 誤り
ランク A1
ランクAは屋内の生活がおおむね自立しており、介助なしには外出しない段階である。A1は介助により外出し日中はほとんどベッドから離れて生活する状態を指し、屋内で介助を要する本例には当てはまらない。
✗ 2. 誤り
ランク A2
A2は外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたりの生活をする段階だが、屋内の生活がおおむね自立していることが前提となる。本例は屋内で介助を要するためAの枠に入らない。
✗ 4. 誤り
ランク B2
同じランクBでも、B2は車いすへの移乗に介助を要する段階である。本例は移乗が可能と明記されているため、一段上のB1が該当する。
ポイント
  • J=生活自立(独力で外出)、A=準寝たきり(屋内はおおむね自立、外出に介助)、B・C=寝たきり。
  • A と B の分かれ目は「屋内の生活が自立か、介助を要するか」。
  • B と C の分かれ目は「座位が保てるか、1日中ベッド上か」。
  • B1=自力で車いす移乗し食事・排泄はベッドを離れて行う/B2=移乗に介助を要する。
  • C1=自力で寝返りができる/C2=寝返りにも介助を要する。判定は「できる能力」ではなく「している状態」で行う。
比較表
ランク大分類の内容細分の内容
J1 / J2生活自立。何らかの障害はあるが日常生活はほぼ自立し、独力で外出するJ1: 交通機関等を利用して外出/J2: 隣近所へなら外出
A1 / A2準寝たきり。屋内の生活はおおむね自立、介助なしには外出しないA1: 介助により外出し日中はほとんどベッドから離れる/A2: 外出の頻度が少なく日中も寝たり起きたり
B1 / B2寝たきり。屋内の生活に何らかの介助を要し日中もベッド上が主体だが座位は保つB1: 車いすに移乗し食事・排泄はベッドを離れて行う/B2: 介助により車いすに移乗する
C1 / C2寝たきり。1日中ベッド上で過ごし、排泄・食事・着替に介助を要するC1: 自力で寝返りをうつ/C2: 自力では寝返りもうたない
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