学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §3 運動の発現と制御 / QJ29A108
理由で解く 柔道整復師
緊張性迷路反射は内耳の前庭器からの入力を延髄の前庭神経核で処理する姿勢反射で、反射中枢は延髄にある。残る3つはいずれも脊髄反射。
反射は「中枢がどの高さにあるか」で階層的に整理すると混乱しない。脊髄レベルには伸張反射・屈筋(逃避)反射・交差性伸展反射などがあり、延髄を含む脳幹下部には緊張性迷路反射や緊張性頸反射といった緊張性姿勢反射が置かれる。さらに中脳レベルには立ち直り反射、大脳皮質レベルには平衡反応(傾斜反応・保護伸展反応)が位置づけられる。緊張性迷路反射では、頭部が重力に対してどう傾いているかを耳石器がとらえ、前庭神経核から前庭脊髄路を介して四肢の筋緊張を変える。仰臥位で伸筋の緊張が高まり、腹臥位で屈筋の緊張が高まるのが典型で、乳児期に認められ発達とともに高位中枢に統合されていく。
| 反射 | 中枢 | 内容 |
|---|---|---|
| 伸張反射 | 脊髄 | 筋紡錘 → Ia線維 → 前角細胞の単シナプス反射 |
| 屈筋(逃避)反射 | 脊髄 | 侵害刺激で同側肢が屈曲する多シナプス反射 |
| 交差性伸展反射 | 脊髄 | 屈筋反射に伴い対側肢が伸展し体重を支える |
| 緊張性迷路反射 | 延髄(前庭神経核) | 頭部の傾きに応じて四肢の筋緊張が変化 |
| 緊張性頸反射 | 延髄 | 頸部の向き・屈伸に応じて四肢の筋緊張が変化 |
| 立ち直り反射 | 中脳 | 頭部・体幹を正しい位置に戻す |
| 平衡反応 | 大脳皮質 | 傾斜・保護伸展など随意的要素を含む姿勢反応 |
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