学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §3 運動の発現と制御 / QJ31A108
理由で解く 柔道整復師
伸張反射は、筋が引き伸ばされたときにその筋自身が反射的に収縮する反射で、筋紡錘から出るIa群求心性線維が脊髄前角のα運動ニューロンへ直接つながる単シナプス反射です。したがって正しいのは 2 です。
筋が伸ばされると、筋腹の中にある筋紡錘(錘内筋線維)の一次終末(環螺旋終末)が引き伸ばされて興奮します。この情報は太くて伝導速度の速いIa群線維を通り、後根から脊髄に入って、同じ筋を支配するα運動ニューロンとシナプス1個だけを介して結合します。介在ニューロンを挟まないため潜時がきわめて短く、ヒトの反射のなかで最も速い部類に入ります。α運動ニューロンが興奮すると錘外筋線維が収縮し、伸ばされた分の長さを引き戻すため、伸張反射は「筋の長さを一定に保つフィードバック機構」として働き、立位での抗重力筋の姿勢保持に寄与します。臨床的には膝蓋腱反射やアキレス腱反射(腱反射)として観察でき、亢進なら錐体路障害、減弱・消失なら反射弓のどこか(末梢神経・後根・前角細胞)の障害を疑う、という読み方をします。
| 反射 | 受容器 | 求心性線維 | シナプス数 | 中枢 | 代表例・効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 伸張反射 | 筋紡錘(一次終末) | Ia群 | 単シナプス | 脊髄 | 膝蓋腱反射・アキレス腱反射/伸ばされた筋そのものが収縮 |
| Ia相反抑制 | 筋紡錘 | Ia群(側枝) | 2シナプス | 脊髄 | 拮抗筋のα運動ニューロンを抑制 |
| Ib抑制(自原抑制) | ゴルジ腱器官 | Ib群 | 2シナプス以上(多シナプス) | 脊髄 | 過大張力時に同名筋を抑制し腱を守る |
| 屈曲反射(逃避反射) | 皮膚侵害受容器など | III・IV群(Aδ・C) | 多シナプス | 脊髄 | 刺激側の屈筋群が収縮して逃避 |
| 緊張性頸反射 | 頸部の固有受容器(頸筋筋紡錘・上位頸椎関節) | 頸神経後根経由 | 多シナプス | 延髄(脳幹) | 頸の向きに応じて四肢の筋緊張が変化する姿勢反射 |
| 緊張性迷路反射 | 内耳の耳石器(前庭器) | 前庭神経 | 多シナプス | 延髄(前庭神経核) | 頭部の傾きに応じて四肢の筋緊張が変化する姿勢反射 |
| α運動ニューロン | γ運動ニューロン | |
|---|---|---|
| 支配する筋線維 | 錘外筋線維 | 錘内筋線維(筋紡錘内) |
| 軸索の太さ・伝導速度 | 太い・速い(Aα) | 細い・やや遅い(Aγ) |
| 役割 | 関節を動かす張力を発生させる | 筋紡錘に張りを与え感度を保つ(α-γ連関) |
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