学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ29A078
理由で解く 柔道整復師
滑車神経(第IV脳神経)が支配する外眼筋は上斜筋ただ1つです。正解は1です。
外眼筋6つの支配は「外側直筋は外転神経(VI)、上斜筋は滑車神経(IV)、残る4つ(上直筋・下直筋・内側直筋・下斜筋)と上眼瞼挙筋は動眼神経(III)」と割り振られています。上斜筋は眼窩の内側上方にある滑車という輪状の構造に腱を通してから向きを変え、眼球の上外側後方に停止します。この滑車が神経の名前の由来で、名前と筋を直接結びつけられるのが本問の要点です。作用は眼球を下外方へ向け(下転・外転)、内旋させることです。ここで注意したいのが、臨床では眼球を内転位にしてから下転させて上斜筋の機能をみるという点です。これは内転させると上斜筋の下転作用が純化して評価しやすくなるための検査手技であって、筋の作用方向そのものではありません。「内転位で下方を見させる」検査を作用と取り違えて「上斜筋=下内方」と覚えないでください。上斜筋(下外方)と下斜筋(上外方)はどちらも外転成分を持つ、と対で捉えると整理できます。滑車神経は中脳の背側から出る唯一の脳神経で、脳内で交叉して対側の上斜筋を支配し、脳神経の中で最も細く走行が長いため頭部外傷で傷害されやすいという特徴もあります。麻痺すると階段を下りるときなどの下方視で複視が強まり、患者は頭を健側へ傾けて代償します。
| 外眼筋 | 支配神経 | 主な作用 |
|---|---|---|
| 上斜筋 | 滑車神経(IV) | 下転・外転・内旋(下外方視) |
| 外側直筋 | 外転神経(VI) | 外転 |
| 上直筋 | 動眼神経(III) | 上転 |
| 下直筋 | 動眼神経(III) | 下転 |
| 内側直筋 | 動眼神経(III) | 内転 |
| 下斜筋 | 動眼神経(III) | 上転・外転・外旋(上外方視) |
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