学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ29A077

理由で解く 柔道整復師

QJ29A077 解剖学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問77
問題
臍部の皮神経はどれか。
選択肢
1 第7胸神経
2 第10 胸神経
3 第1腰神経
4 第3腰神経
解答
正解2(第10 胸神経)
解説

臍の高さの皮膚感覚を担当するのは第10胸神経(T10)です。正解は2です。

1本の脊髄神経後根が受け持つ帯状の皮膚領域をデルマトーム(皮膚分節)といいます。体幹では上から下へ番号順に整然と並ぶため、いくつかの目印を覚えておくと、外傷や椎間板ヘルニアの際に障害の高さを推定できます。代表的な指標は、C6が母指、T4が乳頭、T6が剣状突起、T10が臍、L1が鼠径部、S1が足の外側縁です。「へそは10」と数字で結びつけておけば、そこから上下に数えて他の高さも導けます。なお前胸部・腹部の皮膚は肋間神経(T1〜T11)と肋下神経(T12)が分節的に支配しており、臍の高さはちょうどT10の肋間神経の前皮枝が届く位置に当たります。

✓ 2. 正しい
第10 胸神経
臍の高さのデルマトームはT10です。腹壁を上下に走査するときの基準点になるため、乳頭のT4、剣状突起のT6と合わせて三点セットで覚えると位置がずれません。
✗ 1. 誤り
第7胸神経
剣状突起(T6)のすぐ下、上腹部の高さに当たります。臍よりかなり上になるため当てはまりません。
✗ 3. 誤り
第1腰神経
鼠径部から恥骨上部の高さで、腸骨下腹神経・腸骨鼠径神経の領域です。臍より下になります。
✗ 4. 誤り
第3腰神経
大腿前面から膝の内側あたりの皮膚を担当します。腹壁の高さではありません。
ポイント
  • 臍の高さ=T10。「へそは10」で覚える。
  • 体幹の代表的指標:T4乳頭、T6剣状突起、T10臍、L1鼠径部。
  • 上肢・下肢の指標:C6母指、C8小指、L4下腿内側、S1足の外側縁。
  • 腹壁の皮膚は肋間神経(T1〜T11)と肋下神経(T12)が分節的に支配する。
  • デルマトームは隣同士が重なり合うため、1本の神経が障害されても感覚が完全に消えるとは限らない。
比較表
体表の目印デルマトーム
母指C6
乳頭T4
剣状突起T6
T10
鼠径部L1
足の外側縁S1
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