学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ29A075
理由で解く 柔道整復師
腕神経叢は、前斜角筋と中斜角筋の間にできる斜角筋隙(斜角筋三角)を、鎖骨下動脈といっしょに通り抜けます。
前斜角筋・中斜角筋・第1肋骨の3つで囲まれた三角形のすきまが斜角筋隙で、ここを第5頸神経から第1胸神経の前枝が集まってできた腕神経叢と、鎖骨下動脈が並んで通ります。一方、鎖骨下静脈は前斜角筋の前面を通って鎖骨と第1肋骨の間(肋鎖間隙)へ抜けるので、前斜角筋を挟んで動脈・神経とは別ルートになります。さらに前斜角筋の前面には横隔神経が下行します。つまり「前斜角筋の前は静脈と横隔神経、前斜角筋の後ろのすきまは動脈と腕神経叢」と、筋を境界線に見立てて2列に整理するのが最短です。斜角筋の緊張や頸肋があるとこのすきまが狭くなり、上肢のしびれ・脱力・脈の減弱を生じます(胸郭出口症候群のうちの斜角筋症候群)。臨床でも試験でも問われる形は同じなので、位置関係をそのまま図に描いて確認しておくと定着します。
| 通路 | 通る主な構造 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 前斜角筋の前 | 鎖骨下静脈、横隔神経 | 静脈と横隔神経は筋の手前を素通り |
| 斜角筋隙(前斜角筋と中斜角筋の間) | 腕神経叢、鎖骨下動脈 | 神経と動脈はセットで筋の間へ |
| 中斜角筋と後斜角筋の間 | (神経血管束の通路ではない) | 長胸神経・肩甲背神経は中斜角筋を貫く |
| 後斜角筋の後 | (後頸部の筋層。通らない) | 肩甲挙筋などが位置する |
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