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理由で解く 柔道整復師

QJ29A065 解剖学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問65
問題
腎臓皮質の構造物はどれか。
選択肢
1 腎錐体
2 腎柱
3 腎洞
4 腎杯
解答
正解2(腎柱)
解説

腎柱は皮質が髄質の間に落ち込んだ部分で、皮質の一部である。正答は2。

腎臓の実質は外層の皮質と内層の髄質に分けられる。髄質は円錐形の腎錐体が10数個並んだもので、その先端(腎乳頭)が小腎杯に向かって尿を注ぐ。皮質は表面を覆う層だけで終わらず、隣り合う腎錐体のあいだへ柱のように入り込んでおり、この部分を腎柱(ベルタン柱)という。腎柱は名前こそ「柱」だが組織は皮質そのもので、腎小体(糸球体とボウマン嚢)や曲尿細管を含み、葉間動静脈が上下に走る通路にもなっている。ここで区別したいのが腎洞で、これは実質ではなく腎門から続く「空間」であり、中に腎杯・腎盂・血管・脂肪が収まっている。「実質か、空間か」をまず分けてから皮質・髄質を見るとぶれない。

✓ 2. 正しい
腎柱
皮質が腎錐体と腎錐体のあいだに落ち込んだ部分で、腎小体や曲尿細管を含む皮質組織そのもの。葉間動静脈がここを走り、皮質と髄質の境で弓状動静脈に移行する。
✗ 1. 誤り
腎錐体
髄質を構成する円錐形の構造。集合管とヘンレ係蹄の直行部が平行に並ぶため放線状に見え、先端の腎乳頭から小腎杯へ尿を注ぐ。皮質ではなく髄質の代表である。
✗ 3. 誤り
腎洞
腎門から腎臓の内部へ続く空間で、実質ではない。中に腎杯・腎盂・腎動静脈・脂肪組織が入っており、「入れ物」であって組織の名称ではない点が他と異なる。
✗ 4. 誤り
腎杯
腎洞の中にある尿路の始まり。腎乳頭を受ける小腎杯が集まって大腎杯となり、さらに腎盂へ、続いて尿管へと尿を導く。尿の通り道であって皮質の構造物ではない。
ポイント
  • 腎柱(ベルタン柱)=腎錐体の間に入り込んだ皮質。皮質の一部
  • 腎錐体は髄質。先端の腎乳頭から小腎杯へ尿を注ぐ
  • 腎洞は実質ではなく、腎門から続く空間(腎杯・腎盂・血管・脂肪が入る)
  • 尿路は 腎乳頭 → 小腎杯 → 大腎杯 → 腎盂 → 尿管 の順
  • 腎小体(糸球体+ボウマン嚢)は皮質と腎柱にあり、髄質にはない
比較表
構造所属内容・役割
皮質実質腎小体と曲尿細管が分布する外層
腎柱実質(皮質の一部)腎錐体の間に落ち込んだ皮質。葉間動静脈が走る
腎錐体実質(髄質)集合管とヘンレ係蹄直行部。先端は腎乳頭
腎洞空間腎門から続く腔。腎杯・腎盂・血管・脂肪が入る
腎杯尿路腎乳頭からの尿を受け、腎盂へ導く
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