学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §6 泌尿器系 / QJ28A069

理由で解く 柔道整復師

QJ28A069 解剖学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問69
問題
尿管に存在する狭窄部の数はどれか。
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
解答
正解3
解説

尿管には管が細くなる生理的狭窄部が3か所あります。正答は3です。

尿管は腎盂から膀胱まで約25〜30cmの細い管で、走行の途中で3か所くびれます。①腎盂から尿管へ移る起始部(腎盂尿管移行部)、②小骨盤上口で総腸骨動静脈をまたぐところ(総腸骨動静脈交叉部)、③膀胱壁を斜めに貫くところ(尿管膀胱移行部・壁内部)です。いずれも結石が引っかかりやすく、尿管結石による疝痛や水腎症はこの3点で起こりやすくなります。③で尿管が膀胱壁を斜めに貫くのは、膀胱内圧が上がったときに尿管口が押しつぶされて尿の逆流を防ぐ弁の役目も担っています。「上端・中間・下端の3点」と走行に沿って順に指をたどって覚えてください。

✓ 3. 正しい
3
腎盂尿管移行部・総腸骨動静脈との交叉部・膀胱壁貫通部の3か所が尿管の生理的狭窄部です。結石の嵌頓好発点として臨床でも重視されます。
✗ 1. 誤り
1
最も細い膀胱壁貫通部だけを数えた形になります。上端の腎盂尿管移行部と、中間で血管に乗り上げる総腸骨動静脈交叉部も狭窄部です。3点そろえて記憶しましょう。
✗ 2. 誤り
2
上端と下端の2か所と考えると、小骨盤上口で総腸骨動静脈を乗り越える中間の狭窄が抜けてしまいます。腹部と骨盤部の境目にも狭窄があると押さえてください。
✗ 4. 誤り
4
尿管を腹部・骨盤部・壁内部の3部に区分することはありますが、恒常的に管腔が細くなる生理的狭窄部として数えるのは3か所です。「区分の数」と「狭窄部の数」を混同しないよう区別しておきましょう。
ポイント
  • 尿管の生理的狭窄部は3か所
  • ①腎盂尿管移行部(起始部)②総腸骨動静脈との交叉部(小骨盤上口)③膀胱壁貫通部(壁内部)。
  • 3か所とも尿管結石の嵌頓好発点で、側腹部から鼠径部へ放散する疝痛の原因になる。
  • 尿管は膀胱壁を斜めに貫き、尿の逆流を防ぐ弁として働く。
  • 尿管の長さは約25〜30cm。壁は粘膜・筋層(平滑筋)・外膜からなり、蠕動で尿を送る。
比較表
狭窄部位置押さえどころ
① 腎盂尿管移行部腎盂が細まって尿管に移る起始部上端。腎盂に溜まった結石が最初に止まる
② 総腸骨動静脈交叉部小骨盤上口で総腸骨動静脈を乗り越える部位中間。血管に押されて細くなる
③ 膀胱壁貫通部膀胱壁を斜めに貫く壁内部下端で最も細い。尿の逆流防止も担う
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