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理由で解く 柔道整復師

QJ29A066 解剖学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問66
問題
男性尿道の4つの部のうち最も狭いのはどれか。
選択肢
1 壁内部
2 前立腺部
3 隔膜部
4 海綿体部
解答
正解3(隔膜部)
解説

男性尿道の4部のうちもっとも狭いのは、尿生殖隔膜を貫く隔膜部(膜様部)。正答は3。

男性尿道は全長およそ16〜20cmで、膀胱側から壁内部・前立腺部・隔膜部・海綿体部の4部に分けられる。太さは一定ではなく、3つの狭窄部(尿道内口・隔膜部・外尿道口)3つの拡張部(前立腺部・尿道球部・舟状窩)が交互に現れるのが特徴である。隔膜部はわずか1〜2cmと4部の中でもっとも短く、尿生殖隔膜を貫きながら横紋筋である外尿道括約筋に取り巻かれて締めつけられているため、内腔がもっとも細い。さらに尿生殖隔膜に固定されて動きが少ないという構造上の事情があり、骨盤骨折による尿道損傷や、カテーテル操作時の抵抗はこの部位で起こりやすい。

✓ 3. 正しい
隔膜部
尿生殖隔膜を貫く1〜2cmの短い区間で、横紋筋の外尿道括約筋に囲まれているため4部の中でもっとも細い。随意的に排尿を止められるのはこの括約筋の働きによる。位置が固定されており損傷の好発部位でもある。
✗ 1. 誤り
壁内部
膀胱壁を貫く約1cmの部分で、始まりの尿道内口は3つの狭窄部の1つにあたる。ただし平滑筋の内尿道括約筋に囲まれて開閉する部位であり、4部の内腔の細さを比べると隔膜部には及ばない。
✗ 2. 誤り
前立腺部
前立腺を貫く約3cmの部分で、4部の中でもっとも広い。後壁の精丘に左右の射精管と前立腺の導管が開口する。加齢による前立腺肥大で圧迫を受け、排尿障害を起こしやすい部位でもある。
✗ 4. 誤り
海綿体部
尿道海綿体の中を走る約15cmの部分で、4部の中でもっとも長い。途中に尿道球部、先端近くに舟状窩という2つの拡張部を含み、狭いどころか広がりのある区間である。
ポイント
  • 男性尿道4部=壁内部・前立腺部・隔膜部・海綿体部
  • もっとも狭い=隔膜部(外尿道括約筋に囲まれる)/もっとも広い=前立腺部/もっとも長い=海綿体部
  • 3狭窄部=尿道内口・隔膜部・外尿道口
  • 3拡張部=前立腺部・尿道球部・舟状窩
  • 内尿道括約筋は平滑筋(不随意)、外尿道括約筋は横紋筋(随意・陰部神経)
比較表
部位長さの目安太さ特徴
壁内部約1cm狭窄部(尿道内口)内尿道括約筋(平滑筋)に囲まれる
前立腺部約3cmもっとも広い精丘に射精管が開口
隔膜部1〜2cmもっとも狭い外尿道括約筋(横紋筋)に囲まれ、位置が固定
海綿体部約15cm拡張部を2つ含む尿道球部と舟状窩。もっとも長い
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