学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §1 患者の権利 / QJ29A038

理由で解く 柔道整復師

QJ29A038 必修問題

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問38
問題
患者の権利で正しいのはどれか。
選択肢
1 法令遵守
2 危機管理
3 秘密保持
4 利益供与
解答
正解3(秘密保持)
解説

選択肢のうち患者の側に属するのは秘密保持、すなわちプライバシーと秘密が守られる権利です。

患者の権利として一般に挙げられるのは、良質で適切な医療を受ける権利、十分な説明を受けたうえで自ら選ぶ権利(インフォームド・コンセントと自己決定権)、自分の情報を知る権利、そしてプライバシーと秘密が守られる権利です。このうち秘密保持は、施術者の側からみれば守秘義務という形で現れ、柔道整復師法にも業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない旨が定められ、この義務は資格を離れた後も続きます。判別のコツは「その言葉の主語は誰か」を考えることです。患者が持つものが権利、施術者や施術所が果たすものが義務・責務にあたります。実務では施術録の保管方法、待合室と施術スペースでの会話の音量、家族への説明範囲、SNSへの投稿の可否といった場面が具体的な課題になるので、患者の同意を得る手順をあらかじめ決めておくと安全です。

✓ 3. 正しい
秘密保持
患者のプライバシーと秘密が守られることは患者の権利であり、施術者側では守秘義務として法にも定められています。柔道整復師でなくなった後も義務は続きます。
✗ 1. 誤り
法令遵守
施術者や施術所が果たすべき義務(コンプライアンス)です。守るべき側は施術者であり、患者が持つ権利ではありません。
✗ 2. 誤り
危機管理
事故・災害・感染などに備える施術所の管理者側の責務です。患者の安全を守るための取り組みではありますが、患者の権利そのものではありません。
✗ 4. 誤り
利益供与
便宜を図る見返りに利益を渡す行為を指し、権利ではありません。むしろ患者紹介の対価授受などは避けるべき行為です。
ポイント
  • 患者の権利=良質な医療を受ける権利、説明を受け自ら選ぶ権利(インフォームド・コンセント・自己決定権)、知る権利、プライバシー・秘密が守られる権利
  • 「主語は誰か」で判別する。患者が持つ=権利/施術者・施術所が果たす=義務・責務
  • 秘密保持は柔道整復師法上の守秘義務と表裏一体で、資格を離れた後も続く。
  • 施術録の保管、会話の音量、家族への説明範囲、SNS投稿など、同意を得る手順を事前に決めておく。
比較表
主語(誰のものか)位置づけ
秘密保持患者患者の権利(施術者側では守秘義務)
法令遵守施術者・施術所義務(コンプライアンス)
危機管理施術所の管理者責務
利益供与権利ではない(避けるべき行為)
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