学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §27 膝関節十字靱帯損傷の診察 / QJ29A025
理由で解く 柔道整復師
膝くずれ(giving way)は、前十字靱帯(ACL)が脛骨のずれを止められなくなったために起こる。原因は関節支持性の低下である。
ACLは大腿骨外側顆の内側面から脛骨顆間隆起の前方へ走り、脛骨が前方へ滑るのと下腿の内旋を制動している。これが断裂すると、体重が乗って膝がわずかに屈曲した瞬間に脛骨が前外方へ亜脱臼し、直後に自然に戻る。この一瞬のずれが「膝が抜ける」「力が入らない」という膝くずれの正体である。ピボットシフトテストは、まさにこの現象を検者が意図的に再現して確かめる検査にほかならない。方向転換、着地、階段の降段など、大腿四頭筋が働いて脛骨を前へ引く場面で起こりやすい。膝くずれを繰り返すと半月板損傷や軟骨損傷を続発するため、装具でのコントロールと、脛骨を後方へ引いてACLを助けるハムストリングスを中心とした筋力・バランス訓練を行い、競技復帰を目指す例では医師と靱帯再建術も含めて相談する。
| 症状 | 内容 | おもな原因 |
|---|---|---|
| 膝くずれ(giving way) | 荷重時に膝が抜ける感覚 | ACL損傷などによる関節支持性の低下 |
| ロッキング | 急に膝が伸びない・曲がらない | 半月板断裂片や関節遊離体の嵌頓 |
| キャッチング | 屈伸の途中でひっかかる感じ | 半月板損傷など |
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