学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §25 大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングスの診察 / QJ29A023
理由で解く 柔道整復師
ハムストリングスの伸張性をみるのはSLRテストである。膝を伸ばしたまま下肢を挙げると、二関節筋であるハムストリングスだけが選択的に引き伸ばされる。
SLR(下肢伸展挙上)テストは、背臥位で膝関節を伸展位に保ったまま股関節を屈曲させていく検査である。ハムストリングスは坐骨結節から下腿に至る二関節筋なので、膝伸展位で股関節を屈曲すると起始と停止が最も遠ざかり、損傷部に伸張痛が生じる。健側と挙上角度を比べ、患側で角度が小さい、あるいは大腿後面に痛みが誘発されれば陽性ととらえる。なおSLRは坐骨神経の伸張テスト(ラセーグ徴候)としても用いられるため、痛みが大腿後面の一点に限局するのか、殿部から下腿外側へ放散するのかを聞き分け、筋の問題か神経根の問題かを分けて考える。実際の評価では、伸張テストに加えて圧痛点の触診、抵抗下での膝屈曲による収縮時痛、陥凹の有無を組み合わせて重症度を判断する。
| テスト | 対象 | 方法と陽性所見 |
|---|---|---|
| SLRテスト | ハムストリングス/坐骨神経 | 背臥位、膝伸展位で下肢挙上。疼痛・挙上角度の低下 |
| トーマステスト | 股関節屈曲拘縮(腸腰筋) | 健側股・膝を抱え込む。患側大腿が浮く |
| トンプソンテスト | アキレス腱断裂 | 腹臥位で下腿三頭筋を把握。足関節が底屈しない |
| ニュートンテスト | 仙腸関節障害 | 腹臥位で仙骨を圧迫。仙腸関節部の疼痛 |
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