学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §9 上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 / QJ29A008
理由で解く 柔道整復師
上腕骨外科頸外転型骨折では近位骨片が軽度内転位をとる。3が正解。骨折部の角状変形は前内方凸(頂点は内側)になる。
上腕骨外科頸骨折は、受傷時の上肢の位置と外力の向きによって外転型と内転型に分かれ、外転型のほうが多い。外転型は上肢を外転した状態で手や肘をついて介達外力を受けて生じ、遠位骨片(骨幹部)が外転位をとる。このとき遠位骨片の骨折端は前内方を向いて突出し、近位骨片は軽度内転位をとるため、両骨片がつくる角状変形の頂点(凸)は内側に来る。すなわち外転型の骨折部は前内方凸であり、外方凸を呈するのは内転型のほうである。「外転型」「内転型」という名称は遠位骨片・上肢の肢位を指しており、角状変形の凸の向きとは逆になるので取り違えないこと。近位骨片が軽度内転位をとるのは主に受傷時の外力の方向によるもので、骨頭は関節窩内にとどまるため、肩の丸み(三角筋の膨隆)は保たれ、肩峰下も空虚にならない。この点が肩関節前方脱臼との重要な鑑別になる。外転型では骨折端が前内方へ突出するため、腋窩の血管・神経損傷にも注意する。
| 項目 | 外転型 | 内転型 |
|---|---|---|
| 上肢(遠位骨片)の肢位 | 外転位 | 内転位 |
| 骨折部の角状変形 | 前内方凸(頂点は内側) | 外方凸(頂点は外側) |
| 近位骨片 | 軽度内転 | 軽度外転 |
| 遠位骨折端の向き | 前内方 | 外方 |
| 三角筋の膨隆 | 保たれる | 保たれる |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。