学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §24 臨床実地問題 / QJ28P111
理由で解く 柔道整復師

手掌を衝いた後にスナッフボックスの圧痛と母指・示指からの軸圧痛がそろえば、手の舟状骨骨折。その特徴として正しいのは1と4の2つ。
舟状骨骨折を難しくしている要因は2つある。1つは「見つけにくさ」。手根骨列の中にあるため外観上の変形が現れず、受傷直後のエックス線写真では骨折線が写らないことがあるため、捻挫として扱われ本例のように1週後に来所する例が後を絶たない。もう1つは「治りにくさ」。舟状骨は表面の大半が関節軟骨に覆われ、栄養血管は主に遠位(結節部側)から入って近位へ向かうため、腰部より近位の骨折では近位骨片の血行が断たれ、遷延治癒・偽関節・阻血性壊死に至りやすい。実務上は、スナッフボックス圧痛や軸圧痛があれば骨折がないと言い切らず、母指を含めた固定を行ったうえで医師の画像評価につなぎ、初回で写らなくても後日の再撮影を勧めるという流れが安全である。
| 骨折部位 | 血行 | 骨癒合 | 固定期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 結節部(遠位) | 栄養血管の入口側で良好 | 比較的良好 | おおむね6週前後 |
| 腰部(中央) | 近位側の血行が乏しくなる | 遷延しやすい | 8〜12週程度 |
| 近位部 | 血行に乏しい | 偽関節・阻血性壊死のリスクが高い | さらに長期。手術が選択されることも |
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