学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ28P107
理由で解く 柔道整復師

図の×印は足底で母趾の付け根の膨らみ、すなわち第1中足骨頭の底側(母趾球)に打たれている。この部位で圧痛の原因になる骨は短母趾屈筋腱の中に埋まる母趾種子骨なので、種子骨障害が答えです。
図は足の裏を描いたもので、×印は母趾の長軸をそのまま近位にたどった線上、母趾球の膨らみのほぼ中央にある。その深部にあるのが第1中足骨頭の底面で、骨頭と皮膚のあいだを走る短母趾屈筋腱の中に、内側(脛側)・外側(腓側)2個の母趾種子骨が埋まっている。種子骨は骨頭の下で滑車のように働き、蹴り出しのたびに体重と屈筋の張力を直接受け止めるため、ランニングやジャンプの繰り返し、前足部に荷重が集中する靴、開張足や外反母趾があると負担が集中し、炎症・疲労骨折・無腐性壊死などを起こす。障害は内側(脛側)種子骨に多い。所見は母趾球底側に限局した圧痛と荷重時痛で、母趾MTP関節を他動的に背屈させると種子骨が遠位へ引き上げられて痛みが増す。この形式の問題は「×がどこにあるか」を4つの座標に振り分ければ解ける。母趾球の底側=種子骨障害、第2中足骨頭=フライバーグ病、足背内側の舟状骨=第1ケーラー病、中足骨頭と中足骨頭の間=モートン病、である。対応は前足部への荷重を減らす除圧パッドと靴の見直し、活動量の調整が基本で、疲労骨折や壊死が疑われる経過では画像評価のため医師の診察につなぐ。
| 疾患 | 圧痛部位(図の×と照合する) | 好発年齢・背景 | 特徴的所見 |
|---|---|---|---|
| 種子骨障害 | 足底・母趾球=第1中足骨頭の底側(本問の×はここ) | スポーツ・前足部荷重 | 母趾MTP関節の背屈で疼痛増強、内側種子骨に多い |
| フライバーグ病(第2ケーラー病) | 第2中足骨頭(母趾の1つ外側の列) | 10代女性 | MTP関節の腫脹・可動域制限、骨頭の扁平化 |
| 第1ケーラー病 | 足舟状骨(足背内側・足の中ほど) | 5歳前後の男児 | 跛行、舟状骨の扁平化(自然回復が多い) |
| モートン病 | 中足骨頭と中足骨頭の間(第3・4趾間が多い) | 中年女性・ハイヒール | 趾への放散痛としびれ、スクイーズテスト陽性 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。