学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ29P103
理由で解く 柔道整復師
弾発股は、腸脛靱帯が大転子を乗り越える外側型と、腸腰筋腱が引っかかる内側型が主体。中殿筋はこの乗り越え運動の主役にならないので、これが答え。
外側型では、大腿筋膜張筋と大殿筋の一部が移行してできる腸脛靱帯が、股関節の屈伸に伴って大転子の外側隆起を前後に乗り越える瞬間に「ゴリッ」という音や引っかかりを生じる。内側型では腸腰筋腱が腸恥隆起や大腿骨頭の前方を滑る際に弾発し、股関節を屈曲位から伸展させる動作で鼠径部に症状が出る。ほかに関節唇損傷や関節内遊離体による関節内型がある。中殿筋も大転子に停止するが、腸脛靱帯より深層で骨に密着して付着しており、大転子の隆起をまたいで前後に往復する走行はとらない。中殿筋の障害はトレンデレンブルグ歩行などの跛行や大転子部の腱付着部炎として現れる。
| 型 | 擦れる構造 | 乗り越える部位 | 症状の部位 |
|---|---|---|---|
| 外側型 | 腸脛靱帯(大腿筋膜張筋・大殿筋由来) | 大転子 | 股関節外側 |
| 内側型 | 腸腰筋腱 | 腸恥隆起・大腿骨頭前方 | 鼠径部 |
| 関節内型 | 関節唇・関節内遊離体 | 関節内 | 股関節深部の引っかかり感 |
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