学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ29P104
理由で解く 柔道整復師
ドレーマン徴候は、股関節を他動的に屈曲させると不随意に外転・外旋してしまう所見。大腿骨頭すべり症で陽性となる。
大腿骨頭すべり症では、成長軟骨板(骨端線)を境に骨頭が後下方へすべり、大腿骨頸部は相対的に前上方を向く形になる。この状態で股関節を屈曲させると、前方に張り出した頸部が寛骨臼の前縁に突き当たるため、それを避けるように大腿が自然と外転・外旋してしまう。これがドレーマン徴候であり、屈曲と内旋の制限とセットで押さえるとよい。肥満傾向のある学童期後半から思春期の男児に多く、股関節痛だけでなく大腿部や膝の痛みを主訴に来所することがあるため、膝を訴える子どもでは股関節の可動域も必ず確認する。すべりを疑ったら荷重を避け、速やかに医療機関へつなぐ。
| 疾患 | 好発年齢 | 特徴的な所見 |
|---|---|---|
| 発育性股関節形成不全 | 乳児期 | 開排制限、アリス(ガレアッツィ)徴候、皮膚溝の左右差 |
| 単純性股関節炎 | 幼児〜学童 | 急な股関節痛と跛行、可動域制限。短期間で軽快 |
| ペルテス病 | 5〜7歳前後の男児 | 外転・内旋制限、跛行、ローリングテストでの筋防御 |
| 大腿骨頭すべり症 | 学童期後半〜思春期、肥満傾向の男児 | ドレーマン徴候、屈曲・内旋制限、膝や大腿の関連痛 |
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