学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ29P102
理由で解く 柔道整復師
小児のばね指(先天性の強剛母指)は母指に多く、成長とともに自然に治ることが多い。成人例は中年女性に多く、狭窄部はMP関節掌側のA1腱鞘。
ばね指は、屈筋腱と靱帯性腱鞘(とくにMP関節掌側にあるA1プーリー)の間で滑走障害が起こり、肥厚した腱がその狭い部分を通過する瞬間に「カクン」と弾ける弾発現象を生じる病態である。成人では中年以降の女性、手をよく使う職業、妊娠・出産期や更年期、糖尿病・関節リウマチ・透析患者に多い。好発は母指・中指・環指で、MP関節掌側に一致した圧痛と結節を触れるのが特徴。一方、小児例は生下時から母指IP関節が屈曲したまま伸びない「強剛母指」として気づかれることが多く、腱の肥厚に対して腱鞘が相対的に狭いことが背景にある。多くは1歳前後までに自然に改善するため、まずは経過観察と保護者への説明が基本方針となる。
| 小児のばね指 | 成人のばね指 | |
|---|---|---|
| 好発指 | 母指(強剛母指) | 母指・中指・環指 |
| 性差・年齢 | 乳幼児期に気づかれる | 中年以降の女性に多い |
| 症状 | 母指IP関節が屈曲したまま伸びない | 弾発現象、MP関節掌側の圧痛・結節 |
| 経過 | 自然治癒することが多い | 慢性化しやすく、注射や手術を要することがある |
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