学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §23 各論(軟部組織損傷) 下肢 / QJ28P104
理由で解く 柔道整復師
幼児に多いのは単純性股関節炎です。3〜10歳(多くは5〜6歳)に好発し、感冒などのあとに股関節痛と跛行で発症します。
小児から成人の股関節疾患は、好発年齢で当たりをつけられるのが大きな特徴です。単純性股関節炎は幼児から学童に最も多い一過性の滑膜炎で、数日から2週間ほどの安静で自然に軽快します。ペルテス病は5〜7歳前後、大腿骨頭すべり症は思春期で肥満傾向のある男子、鼠径部痛症候群は成長期後半以降のスポーツ選手、特発性の大腿骨頭壊死症は成人と、年齢が段階的にずれていきます。なお小児の股関節痛は膝の痛みとして訴えられることがあるため、膝に異常がないときは股関節を必ず診ます。
対応としては、股関節を安楽な肢位に保って安静と経過観察を行います。発熱がある、痛みが強く夜間も続く、2週間ほどで軽快しないといった場合は化膿性股関節炎やペルテス病の可能性があるため、速やかに医師の評価につなぎます。
| 疾患 | 好発年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単純性股関節炎 | 3〜10歳(幼児〜学童) | 感冒後などに発症、跛行、安静で軽快 |
| ペルテス病 | 5〜7歳前後の男児 | 大腿骨頭の阻血性壊死、跛行が持続 |
| 大腿骨頭すべり症 | 思春期(肥満傾向の男子) | 骨頭が後下方へすべる、股関節外旋位 |
| 鼠径部痛症候群 | 成長期後半〜成人 | キック動作の多い競技者の慢性障害 |
| 大腿骨頭壊死症 | 成人 | ステロイド・アルコールなどが背景 |
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