学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ28P100
理由で解く 柔道整復師
誤っているのは4です。SLAP損傷が関わるのは上腕二頭筋長頭腱の付着部で、上腕三頭筋長頭ではありません。
SLAP損傷(superior labrum anterior and posterior lesion)は、関節窩上方の関節唇が上腕二頭筋長頭腱の付着部を含めて前後方向に剥離する病態です。投球動作の減速期に長頭腱が関節唇を引きはがす力、あるいは転倒して手をついた際の圧迫・牽引で生じ、投球時痛や引っかかり感、クランクテストなどで疼痛が誘発されます。上腕三頭筋長頭は肩甲骨の関節下結節(関節窩の下方)に付着する筋で、上方関節唇の病態には関与しません。「上方の関節唇=二頭筋長頭腱」と付着関係で結びつけておけば判別できます。
対応としては、投球障害では患部の安静に加えて肩甲帯・体幹・下肢を含む投球動作全体を見直し、復帰の段階づけを行います。改善しない例や不安定性が強い例は画像評価のため医師へ紹介します。
| 損傷 | 部位 | 特徴的所見 |
|---|---|---|
| SLAP損傷 | 上方関節唇+上腕二頭筋長頭腱付着部 | 投球時痛、引っかかり感、クランクテスト |
| 上腕二頭筋長頭腱断裂 | 結節間溝部 | ポパイ徴候(上腕前面の筋腹の膨隆) |
| 動揺性肩関節 | 関節包・関節唇の弛緩 | サルカス徴候 |
| 内側型野球肘 | 肘内側(内側側副靱帯・内側上顆) | 外反ストレス痛、遅発性尺骨神経麻痺 |
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