学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §22 各論(軟部組織損傷) 上肢 / QJ28P101
理由で解く 柔道整復師
病期分類にないのは3の萎縮期です。五十肩は炎症期(freezing)→拘縮期(frozen)→解氷期(thawing)と進みます。
五十肩(凍結肩・肩関節周囲炎)は40〜60歳代に好発し、明らかな外傷がなく発症して長い経過ののち自然に軽快する疾患です。炎症期は滑膜炎が主体で夜間痛・安静時痛が強く、可動域制限は疼痛によるもの。拘縮期になると痛みは和らぐ代わりに関節包が線維化・収縮して可動域が固定的に狭くなります。解氷期には拘縮が緩み可動域が戻っていきます。時期によってやるべきことがほぼ正反対(炎症期は鎮痛と安静肢位、拘縮期以降は積極的な可動域運動)なので、病期の見極めがそのまま治療方針になります。
対応としては、炎症期は疼痛の出ない範囲での振り子運動と睡眠時の肢位の工夫で夜間痛を減らし、拘縮期以降は関節包のストレッチと肩甲胸郭の運動を段階的に進めます。
| 病期 | 疼痛 | 可動域 | 主な進め方 |
|---|---|---|---|
| 炎症期(freezing) | 夜間痛・安静時痛が強い | 疼痛による制限 | 鎮痛、安静肢位、疼痛のない範囲の振り子運動 |
| 拘縮期(frozen) | 軽減する | 制限が固定(関節包の線維化) | 関節包ストレッチ、肩甲胸郭の運動 |
| 解氷期(thawing) | ほぼ消失 | 徐々に回復 | 可動域と筋力の再獲得、日常動作への復帰 |
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