学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ28P094
理由で解く 柔道整復師
踵骨体部骨折では踵骨が上下に圧潰するため、ベーラー角(結節関節角)は減少します。
高所からの墜落で踵から着地すると、上から距骨が踵骨に打ち込まれ、海綿骨に富む踵骨は押しつぶされて扁平化します。ベーラー角は2本の線でつくられる角です。1本目は踵骨隆起(後方結節)の上縁と後距骨関節面の頂点を結ぶ線、2本目は後距骨関節面の頂点と踵骨前方突起(前距骨関節面)の上縁を結ぶ線で、この2線がなす角をいいます。正常はおよそ20〜40度(教科書によっては30〜35度と記載されます)。圧潰によってこの角は減少し、高度な例では消失・逆転します。評価では必ず健側と比較します。海綿骨からの出血が多いため足底から足背にかけて広範な皮下出血斑が現れ、踵の横幅が増して足底のアーチは失われます。踵骨の高さが減るとアキレス腱が緩んで下腿三頭筋の力が伝わらず、疼痛と相まって荷重も爪先立ちもできません。関節内に及ぶものが多く整復が難しいため、疑った時点で医師の診察につなぎます。墜落外傷では腰椎圧迫骨折の合併も忘れず確認します。
| 項目 | 誤解されやすい記述 | 実際の所見 |
|---|---|---|
| 足部の変形 | 凹足変形 | 扁平足・踵部の横幅増大 |
| ベーラー角 | 増大する | 減少する(正常およそ20〜40度) |
| 爪先立ち | 可能 | 不能(疼痛+アキレス腱の弛緩) |
| 皮下出血斑 | わずか | 足底を中心に広範 |
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