学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ28P093
理由で解く 柔道整復師
関節動揺が出現しないのは脛骨粗面骨折です。関節の外にある伸展機構の損傷で、膝を支える骨性・靱帯性の支持は壊れません。
膝の動揺(不安定性)は、関節面による骨性の支持か、側副靱帯・十字靱帯による靱帯性の支持が破綻したときに生じます。脛骨顆部は関節面そのもの、顆間隆起は前十字靱帯の付着部、腓骨頭は外側側副靱帯と大腿二頭筋腱の付着部で、いずれも壊れれば支えが失われて動揺が現れます。これに対し脛骨粗面は膝蓋腱の停止部で関節包の外にあり、壊れると膝を自分で伸ばせなくなる(伸展機構の障害)ものの、内外反・前後方向の支持は保たれます。「動揺=支持機構の破綻」「伸展不能=伸展機構の破綻」と切り分けて考えるのがコツです。
| 骨折 | 壊れる構造 | 動揺の型 | 主症状 |
|---|---|---|---|
| 脛骨顆部骨折 | 関節面(骨性支持) | 内反・外反動揺 | 関節血腫、荷重時痛 |
| 脛骨顆間隆起骨折 | 前十字靱帯付着部 | 前方動揺 | ラックマン・前方引き出し陽性 |
| 腓骨頭骨折 | 外側側副靱帯付着部 | 内反動揺 | 総腓骨神経麻痺の合併 |
| 脛骨粗面骨折 | 膝蓋腱付着部(関節外) | なし | 自動伸展不能・SLR不能 |
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