学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ28P092
理由で解く 柔道整復師
誤っているのは4です。膝蓋骨骨折の固定は膝関節伸展位が原則で、屈曲60度では骨片が引き離されます。
膝蓋骨は大腿四頭筋腱と膝蓋腱にはさまれた種子骨です。膝を屈曲するほど上下の腱の張力が骨片を引き離す方向に働き、膝蓋支帯が断裂していればなおさら離開します。したがって固定肢位は伸展位(0度〜ごく軽度屈曲)。受傷機転では、膝屈曲位で大腿四頭筋が急激に収縮する介達外力では横骨折となり、膝を直接打つ直達外力では粉砕骨折・星状骨折となります。膝の自動伸展ができるか(SLRができるか)で伸展機構の破綻を判断します。
対応としては、伸展位固定のうえ大腿四頭筋のセッティング(等尺性収縮)を早期から行い、筋萎縮と癒着を防ぎます。骨片の離開が大きい・自動伸展ができない例は観血療法の適応があるため医師へ紹介します。
| 項目 | 介達外力 | 直達外力 |
|---|---|---|
| 機転 | 膝屈曲位での大腿四頭筋の急激な収縮 | 膝前面の打撲・転倒 |
| 骨折型 | 横骨折 | 粉砕・星状・縦骨折 |
| 膝蓋支帯 | 断裂しやすい | 保たれることが多い |
| 骨片転位 | 離開しやすい | 転位は小さいことが多い |
| 自動伸展 | 不能になりやすい | 可能なことがある |
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