学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §17 各論(骨折) 下肢 / QJ28P091
理由で解く 柔道整復師
大腿骨小転子骨折を疑うのはルドロフテストです。小転子に停止する腸腰筋の作用を単独で確かめる検査です。
大腿骨小転子には腸腰筋が停止します。骨端核が癒合していない思春期の選手が疾走・跳躍・キックで腸腰筋を急激に収縮させると、小転子が引きはがされる裂離骨折が起こります。座位では股関節が屈曲位にあり、この肢位からさらに膝を持ち上げる動作は腸腰筋がほぼ単独で担うため、そこで挙上できない・疼痛が走るなら腸腰筋停止部の破綻を疑う、という理屈です。大腿近位内側の腫脹・圧痛・皮下出血斑と合わせて評価します。
対応としては、裂離骨折を疑ったら股関節屈曲位で安静を保ち、荷重と股関節屈曲運動を制限したうえで画像評価のため医師へ紹介します。
| 検査名 | 方法の要点 | 陽性が示すもの |
|---|---|---|
| ルドロフテスト | 座位で大腿を自動挙上 | 小転子裂離骨折(腸腰筋停止部) |
| トーマステスト | 対側股関節を抱え込み骨盤を後傾 | 股関節屈曲拘縮(腸腰筋短縮) |
| パトリックテスト | 屈曲・外転・外旋(Fabere) | 股関節・仙腸関節障害 |
| ニュートンテスト | 仙骨を圧迫 | 仙腸関節障害 |
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