学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ28P089
理由で解く 柔道整復師
直達外力で起こりやすいのは尺骨骨幹部骨折です。前腕尺側に直接打撃を受け、当たった場所そのものが折れます。
直達外力は打撲・轢圧など「当たった部位が折れる」外力、介達外力は転倒して手をつくなど「離れた部位から伝わって折れる」外力で、圧迫(軸圧)・屈曲・捻転・剪断・裂離に分けられます。尺骨骨幹部は皮下組織が薄く骨が直下にあり、頭部をかばって腕を挙げたときに振り下ろされた物を受け止める位置にあるため、打撃部位が直接折れる代表例で、尺骨骨幹部の単独骨折を夜警棒骨折(ナイトスティック骨折)と呼びます。なお同じ前腕でも、転倒して手をついたときの介達力で橈骨・尺骨がともに折れる前腕両骨骨幹部骨折は介達骨折であり、「尺骨単独=直達」「両骨=介達」と分けて整理します。他の3つは転倒時の軸圧や筋・靱帯の牽引で生じる介達骨折です。
| 外力の種類 | 力の伝わり方 | 代表的な骨折 |
|---|---|---|
| 直達 | 作用点そのものが折れる | 尺骨骨幹部単独骨折(夜警棒骨折)、肋骨骨折(打撲) |
| 介達・圧迫(軸圧) | 長軸方向に伝わる | 橈骨近位端部骨折、踵骨骨折、第1中手骨基部骨折 |
| 介達・屈曲 | てこの原理で曲げられる | 鎖骨骨折、前腕両骨骨幹部骨折(転倒して手をつく介達力) |
| 介達・裂離 | 筋・靱帯に引かれる | 上腕骨内側上顆骨折、脛骨顆間隆起骨折、第5中足骨基部骨折 |
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