学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ30P068
理由で解く 柔道整復師
高齢者の骨折は骨粗鬆症を土台に起こり、先に弱くなるのは緻密骨(皮質骨)ではなく海綿骨(骨梁)です。したがって「緻密骨に多く起こる」とした1が誤りで、これが答えになります。
加齢による骨量減少は、代謝回転が速く表面積の大きい海綿骨から進みます。骨梁が細り連結が途切れると、わずかな軸圧やねじれで潰れてしまうため、骨折は海綿骨に富む部位に集中します。具体的には椎体・大腿骨近位部(頸部/転子部)・橈骨遠位端・上腕骨近位部で、これが「高齢者の四大骨折」として繰り返し問われます。日常的な転倒という弱い外力で折れるのも、骨形成能そのものが落ちて残った変形が自然に整いにくいのも、同じ骨の脆弱化から説明できます。
| 項目 | 緻密骨(皮質骨) | 海綿骨(骨梁) |
|---|---|---|
| 主な分布 | 長管骨の骨幹 | 椎体、長管骨の骨端・骨幹端 |
| 代謝回転 | 遅い | 速い(表面積が大きい) |
| 加齢の影響 | 遅れて進む | 先に、強く進む |
| 代表的な骨折 | 骨幹部骨折(強い外力が必要) | 椎体圧迫、大腿骨近位部、橈骨遠位端、上腕骨近位部 |
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