学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ28P082
理由で解く 柔道整復師
骨折面に軸方向の圧迫力が加わると骨癒合は促進されます。牽引力・剪断力・屈曲力は骨片を離開させたり動揺させたりして、治癒を遅らせます。
骨は加わる力に応じて形と量を変える組織で、圧迫応力のかかる部位には骨が付加されます(Wolffの法則)。骨折部でも同じことが起こり、骨折面同士が押しつけられていれば骨片間の間隙は小さく保たれ、血腫と仮骨が途切れずに橋渡しを続けられるため、癒合が順調に進みます。これに対して牽引力は骨片を引き離して間隙を広げます。剪断力は骨折面を横にずらし、屈曲力は片側を開かせるため、いったんできかけた仮骨の橋が繰り返し断ち切られます。その結果として遷延治癒や偽関節に至ります。臨床では、良好な整復位で骨片間の接触面積を確保すること、整復位が保てる適切な固定を行うこと、そして時期をみて段階的に荷重(軸圧)を加えていくことが、この原理の実践にあたります。
| 力の種類 | 骨折部で起こること | 治癒への影響 |
|---|---|---|
| 圧迫力(軸圧) | 骨折面が押しつけられ間隙が小さく保たれる | 促進 |
| 牽引力 | 骨片が引き離され間隙が広がる | 阻害(遷延治癒・偽関節) |
| 剪断力 | 骨折面が横方向にずれ動揺する | 阻害 |
| 屈曲力 | 片側が開き、仮骨が繰り返し断裂する | 阻害 |
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