学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ28P083
理由で解く 柔道整復師
ブラックアイ(眼窩周囲の皮下出血斑)は前頭蓋底の骨折で現れる代表的な徴候です。
頭蓋底骨折では、骨折部から出た血液が骨膜下や疎な結合組織を伝って皮下へ広がり、受傷から少し遅れて外から見える出血斑になります。前頭蓋窩の骨折なら眼窩周囲に紫色の出血斑が出現し、両側に及ぶと「パンダの目」と表現されます。側頭骨錐体部を含む骨折では、乳様突起部の皮下に出血斑が現れ、これをバトル徴候と呼びます。どちらも受傷直後には出ず、数時間から数日かけてはっきりしてくるのが特徴です。頭蓋底骨折では髄液鼻漏・髄液耳漏、難聴、顔面神経麻痺などを伴うことがあり、頭蓋内の重篤な損傷を示唆するサインになります。これらを認めたら、頸椎の保護を行いながら意識レベルと呼吸を確認し、直ちに医師の診療につなぎます。組合せ問題は「どこの出血が、どこに出るか」「どの神経の障害で、どんな現象が起こるか」の対応表を作って覚えると確実です。
| 徴候 | 見え方 | 本来みられる病態 |
|---|---|---|
| ブラックアイ | 眼窩周囲の皮下出血斑(両側でパンダの目) | 前頭蓋底の骨折 |
| バトル徴候 | 乳様突起部の皮下出血斑 | 側頭骨錐体部を含む頭蓋底骨折 |
| ベル現象 | 閉眼しようとすると眼球が上転する | 顔面神経麻痺 |
| ホルネル徴候 | 縮瞳・眼瞼下垂・眼裂狭小 | 頸部交感神経路の障害 |
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