学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ28P084
理由で解く 柔道整復師
椎体圧迫骨折では、損傷した椎体の高さの棘突起に叩打痛を認めます。これが最も再現性の高い、確かめやすい所見です。
胸腰椎移行部は、肋骨で支えられて可動性の少ない胸椎から、可動性の大きい腰椎へ移り変わる力学的な境目にあたり、尻もちのような屈曲圧迫力が集中します。この力は椎体の前方(前柱)を楔状に押し潰し、後壁は保たれることが多いため、単純な圧迫骨折では脊髄・馬尾の損傷はまれです。臨床所見としては、起き上がりや寝返りで強い痛みが走り、立位・座位で増強して臥位で軽くなること、体幹の前屈で痛みが強まること、そして棘突起を叩くと響くような痛みが出ることが手がかりになります。治療は原則として保存療法で、体幹の固定(コルセット等)と痛みに応じた早期離床を組み合わせます。徒手整復は行いません。変形が進行するもの、下肢の痺れや筋力低下・膀胱直腸障害があるもの、破裂骨折が疑われるものは、直ちに医師の診断につなぎます。高齢者では軽微な外力でも生じるため、骨粗鬆症の評価と転倒予防まで含めて考える必要があります。
| 項目 | 圧迫骨折 | 破裂骨折 |
|---|---|---|
| 損傷部位 | 椎体前方(前柱)が楔状に圧潰、後壁は保たれる | 椎体後壁まで及ぶ |
| 神経症状 | まれ | 骨片が脊柱管へ突出し、脊髄・馬尾障害を起こしうる |
| 主な対応 | 保存療法(体幹固定・早期離床) | 医師による精査、手術も検討される |
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