学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ28P085
理由で解く 柔道整復師
設問は「誤っているもの」を探す形式です。腰椎肋骨突起(横突起)骨折では、患側の股関節は内転位ではなく、屈曲・外転位をとって痛みを避けます。
腰椎の肋骨突起には、腰方形筋・大腰筋・腹横筋・腰背筋群といった体幹の筋が付着しています。骨折が起こると、これらの筋の攣縮を最も緩められる肢位、すなわち股関節を軽く屈曲し外転した肢位を自然にとるようになります。逆に股関節を伸展したり内転したりすると、大腰筋や腰方形筋が引き伸ばされて痛みが強まるため、患者はその方向を嫌がります。第3腰椎の肋骨突起は最も長く外側へ張り出しており、背側からの直達外力でも、急激な筋収縮による裂離という介達外力でも損傷しやすい部位です。背側から直達外力を受けた場合は、同じ高さの後腹膜腔にある腎の損傷を必ず疑います。血尿の有無、側腹部の膨隆や圧痛、血圧・脈拍といった全身状態を確認し、疑わしければ直ちに医師の診療につなぎます。局所は疼痛を避ける肢位で安静を保ち、筋の攣縮が落ち着いてから段階的に体幹の運動を進めます。
| 項目 | 腰椎肋骨突起骨折での所見 |
|---|---|
| 好発部位 | 第3腰椎(肋骨突起が最も長い) |
| 疼痛を避ける肢位 | 患側股関節を屈曲・外転位 |
| 運動 | 体幹の前後屈・側屈・回旋が制限される |
| 受傷機転 | 背側からの直達外力/急激な筋収縮による裂離(介達外力) |
| 注意すべき合併損傷 | 腎損傷(血尿・側腹部の膨隆を確認) |
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