学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ28P037
理由で解く 柔道整復師
心筋が壊死すると細胞内のトロポニンが血中へ漏れ出すため、値は上昇します。「低下」とする2が誤りです。
急性心筋梗塞は冠動脈が閉塞して心筋が壊死する病態で、検査所見はいずれも「壊死した心筋」を別の角度から捉えています。心電図では貫壁性の心筋障害を反映してST上昇が現れ、時間とともに異常Q波、冠性T波へと変化します。心エコーでは壊死した部位が動かなくなるため、心室壁運動の低下・消失(asynergy)が観察されます。冠動脈造影では責任血管の閉塞や高度狭窄が描出され、そのままカテーテル治療(PCI)へつながります。血液検査では壊死した心筋から逸脱した物質が上昇し、なかでも心筋トロポニンT/Iは発症数時間から上昇して1〜2週間持続し、心筋特異性が高い指標として重視されます。逸脱酵素は上昇する順番が決まっており、H-FABP・ミオグロビンが最も早く、CK-MB、ASTと続き、LDHが最も遅く上昇して最も長く持続します。
| 指標 | 上昇開始 | ピーク | 特徴 |
|---|---|---|---|
| H-FABP・ミオグロビン | 1〜2時間 | 数時間 | 最も早く上昇(超急性期の判定) |
| 心筋トロポニンT/I | 3〜4時間 | 半日〜1日 | 1〜2週持続、心筋特異性が高い |
| CK-MB | 4〜8時間 | 約24時間 | 再梗塞の判定に有用 |
| AST | 6〜12時間 | 1〜2日 | 肝・骨格筋でも上昇するため特異性は低い |
| LDH | 半日〜1日 | 3〜6日 | 最も遅く上昇し、最も長く持続する(正常化まで1〜2週)。特異性は低い |
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