学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §14 主要な疾患 循環器疾患 / QJ30P035
理由で解く 柔道整復師
心房細動の脈はまったく不規則で、絶対性不整脈とよばれます。「脈は規則的である」が設問の求める誤りです。
心房細動では心房が秩序を失って毎分400〜600回の細かい興奮を起こし、そのうちのごく一部だけが房室結節を不規則に通り抜けて心室に伝わります。そのため心室の収縮間隔が一定にならず、リズムも強さもばらばらの脈になります。弱い収縮では末梢まで拍動が届かないため、心拍数より脈拍数が少なくなる脈拍欠損も生じます。さらに心房が有効に収縮しないので左心房、とくに左心耳に血液が滞って血栓ができ、これが飛べば心原性脳塞栓症を起こします。加齢とともに頻度が増し、高血圧、心不全、弁膜症、甲状腺機能亢進症などが背景になります。抗凝固療法の適応判断が重要な不整脈です。
| 項目 | 正常洞調律 | 心房細動 |
|---|---|---|
| 脈のリズム | 規則的 | まったく不規則(絶対性不整脈) |
| P波 | あり | 消失し細かいf波となる |
| 心拍数と脈拍数 | 一致する | 心拍数>脈拍数(脈拍欠損) |
| 血栓のリスク | 低い | 左心耳に血栓、心原性脳塞栓症 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。