学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ30P036
理由で解く 柔道整復師
頭蓋骨X線で境界が明瞭な打ち抜き像(punched out lesion)を示すのは多発性骨髄腫です。骨を溶かす腫瘍だから、と理解しましょう。
多発性骨髄腫は、骨髄で抗体をつくる形質細胞が腫瘍化して増える血液悪性腫瘍です。腫瘍細胞が破骨細胞を活性化する因子を出すため、骨がまだらに溶かされます。頭蓋骨では周囲との境がはっきりした円形の透亮像が多発し、まるで穴を打ち抜いたように見えるので打ち抜き像とよばれます。骨破壊は脊椎の圧迫骨折や病的骨折、腰背部痛の原因にもなります。臨床像はCRABとしてまとめられ、高カルシウム血症、腎障害、貧血、骨病変を指します。検査では血清・尿に単クローン性の蛋白(Mタンパク、尿ではベンス・ジョーンズ蛋白)が出て、赤沈が著明に亢進します。高齢者の頑固な腰背部痛では、この疾患も鑑別に入れておく必要があります。
| 疾患 | 骨・関節の所見 | 特徴的な検査所見 |
|---|---|---|
| 多発性骨髄腫 | 頭蓋骨の打ち抜き像、椎体圧迫骨折 | Mタンパク、ベンス・ジョーンズ蛋白、高Ca |
| 血友病 | 反復する関節内出血、血友病性関節症 | APTT延長、第VIII/IX因子低下 |
| 悪性リンパ腫 | 特異的な骨変化はない | リンパ節腫脹、LDH上昇、B症状 |
| 再生不良性貧血 | 特異的な骨変化はない | 汎血球減少、骨髄低形成 |
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