学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §15 主要な疾患 血液疾患 / QJ28P038
理由で解く 柔道整復師
ばち指は慢性の低酸素や循環障害でみられる所見です。鉄欠乏性貧血で特徴的な爪の変化は、反り返る匙状爪(スプーンネイル)のほうです。
鉄欠乏性貧血ではヘモグロビンが減って酸素運搬能が落ちるため、体はこれを補おうとして心拍数を上げます。その結果、頻脈・動悸・労作時息切れ・易疲労感・めまい・顔面蒼白といった、貧血に共通する症状が現れます。さらに鉄は爪や粘膜の細胞にも必要なので、鉄欠乏では爪がもろくなって中央がへこみ反り返る匙状爪、舌炎、口角炎、嚥下障害(プランマー・ヴィンソン症候群)といった鉄欠乏に特有の所見が加わります。氷などを無性に食べたくなる異食症(氷食症)も鉄欠乏らしい症状です。一方ばち指は指尖部が太鼓のばちのように膨らみ爪の角度が鈍くなる変化で、慢性的な低酸素・循環障害を背景に生じます。
| 匙状爪(スプーンネイル) | ばち指 | |
|---|---|---|
| 形態 | 爪が薄くもろく、中央がへこみ反り返る | 指尖部が膨らみ、爪の角度が鈍化する |
| 背景 | 鉄欠乏 | 慢性の低酸素・循環障害 |
| 代表疾患 | 鉄欠乏性貧血 | 慢性呼吸器疾患、チアノーゼ性心疾患、感染性心内膜炎、肝硬変 |
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