学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ28P035
理由で解く 柔道整復師
正解は2。逆流性食道炎は胃酸を含む胃内容が食道へ逆流して粘膜が傷つく病気なので、治療の中心は胃酸の分泌を抑える薬です。原因も対策も「酸をどう食道に上げないか」で一本につながります。
食道と胃のつなぎ目には下部食道括約筋があり、ふだんは閉じて逆流を防いでいます。この括約筋の緩み、食道裂孔ヘルニア、加齢による食道の蠕動低下、肥満・妊娠・前かがみ姿勢・きつい衣服による腹圧上昇、高脂肪食や過食などが重なると、胃内容が食道へ逆流します。食道の粘膜は胃と違って酸に対する防御が弱いため、びらんや潰瘍を生じ、胸やけ・呑酸・胸骨後部の違和感といった症状が出ます。臥位や前傾で悪化するのが特徴です。したがって治療は、酸の力を弱める薬物療法(プロトンポンプ阻害薬、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー、H2受容体拮抗薬)と、逆流しにくい生活習慣づくりを組み合わせます。具体的には、食後2〜3時間は横にならない、就寝前の飲食を控える、就寝時は上半身を少し高くする、腹部を締めつけない、減量する、といった指導が有効です。
| 項目 | 逆流性食道炎(胃食道逆流症) | ヘリコバクター・ピロリ関連疾患 |
|---|---|---|
| 主な成因 | 下部食道括約筋の機能低下、食道裂孔ヘルニア、腹圧上昇、高脂肪食・過食 | ピロリ菌の持続感染による慢性の粘膜炎症 |
| 傷つく部位 | 食道下部の粘膜 | 胃・十二指腸の粘膜 |
| 主症状 | 胸やけ、呑酸、胸骨後部の違和感。臥位・前傾で悪化 | 心窩部痛、腹部膨満感、食欲不振(潰瘍では出血・穿孔も) |
| 主な治療 | 酸分泌抑制薬+生活指導 | 除菌療法(抗菌薬2剤+酸分泌抑制薬) |
| 関連する注意 | 長期の炎症でバレット食道から食道腺癌のリスク | 持続感染で胃癌のリスク。除菌後に逆流症状が出ることがある |
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