学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ28P034
理由で解く 柔道整復師
突然の腹痛で始まり、続いて鮮血便が出るという経過は虚血性大腸炎に典型的です。
虚血性大腸炎は、腸間膜動脈の末梢枝の一過性の血流低下によって大腸粘膜が傷害される疾患です。高齢者に多く、動脈硬化、便秘によるいきみ、脱水などが誘因になります。経過は「突然の腹痛(多くは左下腹部)→まもなく下痢→鮮血便」という順で進むのが特徴で、発症の唐突さと血便の鮮やかさが手がかりです。血管支配の境界(分水嶺)にあたる下行結腸からS状結腸に好発し、多くは腸管の壊死に至らず、絶食・補液など保存的治療で数日から1〜2週で改善します。慢性に経過する炎症性腸疾患とは、この発症様式の違いで区別できます。
| 疾患 | 発症様式 | 便の性状 | 好発 |
|---|---|---|---|
| 虚血性大腸炎 | 突然 | 腹痛後に鮮血便 | 高齢者・左側結腸 |
| 潰瘍性大腸炎 | 慢性・再燃寛解 | 粘血便・血性下痢 | 若年〜中年・直腸から連続 |
| クローン病 | 慢性 | 下痢(血便は目立ちにくい) | 若年・回盲部中心、非連続性 |
| 過敏性腸症候群 | 慢性・ストレス関連 | 下痢・便秘(血便なし) | 若年〜中年 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。