学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §9 診察各論 反射検査 / QJ28P033

理由で解く 柔道整復師

QJ28P033 一般臨床医学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問33
問題
顔面神経が関与するのはどれか。
選択肢
1 咽頭反射
2 下顎反射
3 角膜反射
4 瞳孔反射
解答
正解3(角膜反射)
解説

角膜反射は、求心路が三叉神経第1枝、遠心路が顔面神経です。顔面神経が関与するのは角膜反射になります。

反射は求心路(感覚を運ぶ神経)と遠心路(運動を起こす神経)が別々であることが多く、この2つを分けて覚えると混乱しません。角膜反射は、細くよった綿などで角膜をそっと触れると両眼が反射的に閉じるもので、刺激は三叉神経第1枝(眼神経)を通って脳幹へ入り、顔面神経が眼輪筋を収縮させて閉眼させます。したがって顔面神経麻痺では患側の閉眼ができず、この反射が減弱します。角膜が乾いて傷つきやすくなるため、点眼や眼の保護といった対応が必要になります。反射の左右差や消失は、脳幹や末梢神経の障害を示す重要な所見です。

✓ 3. 正しい
角膜反射
遠心路が顔面神経で、眼輪筋を収縮させて閉眼させます。求心路は三叉神経第1枝(眼神経)です。
✗ 1. 誤り
咽頭反射
咽頭後壁を刺激して嘔吐様の動きをみる反射で、求心路は舌咽神経、遠心路は迷走神経です。顔面神経は関与しません。
✗ 2. 誤り
下顎反射
求心路・遠心路とも三叉神経(下顎神経)です。亢進していれば橋より上位の錐体路障害を示唆します。
✗ 4. 誤り
瞳孔反射
対光反射は求心路が視神経、遠心路が動眼神経(副交感成分)です。顔面神経は関与しません。
ポイント
  • 角膜反射=求心路三叉神経第1枝/遠心路顔面神経。閉眼させる筋は眼輪筋。
  • 顔面神経麻痺では患側の閉眼ができず角膜反射が減弱。角膜保護(点眼・眼帯など)の指導が必要。
  • 対光反射=視神経(求心)→動眼神経(遠心)。
  • 咽頭反射=舌咽神経(求心)→迷走神経(遠心)。嚥下機能の評価に関連。
  • 下顎反射は求心・遠心とも三叉神経。亢進は上位運動ニューロン障害を示唆。
比較表
反射求心路遠心路効果器
角膜反射三叉神経(眼神経)顔面神経眼輪筋(閉眼)
対光反射視神経動眼神経(副交感)瞳孔括約筋(縮瞳)
咽頭反射舌咽神経迷走神経咽頭筋
下顎反射三叉神経三叉神経咬筋
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。