学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §12 主要な疾患 消化器疾患 / QJ27P035
理由で解く 柔道整復師
急性膵炎の痛みは仰臥位で強まり、前かがみ(胸膝位)で和らぎます。「仰臥位で軽減する」が誤りで、正答は1。
急性膵炎は、本来は腸で働くはずの膵酵素が膵臓内で活性化し、膵とその周囲を自己消化してしまう病態です。膵臓は後腹膜にあるため、痛みは上腹部から背部へ放散し、仰向けで体幹が伸びると膵が伸展されて痛みが強まります。そのため患者は膝を抱えて前かがみになる姿勢(胸膝位、体を丸める姿勢)をとると楽になります。成因はアルコールと胆石が二大要因で、男性ではアルコール性、女性では胆石性が多いのが特徴。血液検査で膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ)が上昇し、画像では膵の腫大や周囲の液体貯留がみられます。重症例は多臓器不全に至るため、強い上腹部痛と背部痛を訴える患者には施術を行わず、速やかに医療機関の受診を勧めます。
| 疾患 | 楽になる体位・動き | 特徴 |
|---|---|---|
| 急性膵炎 | 前かがみ(胸膝位) | 仰臥位で増悪、背部へ放散 |
| 腹膜炎 | 膝を曲げてじっと動かない | 体動で増悪、筋性防御・反跳痛 |
| 尿管結石 | 楽な体位がなく身をよじる | 側腹部から鼠径部へ放散、血尿 |
| 胃・十二指腸潰瘍 | 食事との関係で変動 | 胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は空腹時に痛む |
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