学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §3 診察各論 視診 / QJ28P027
理由で解く 柔道整復師
長期の気管支喘息では、息が吐ききれずに肺が過膨張し、胸郭が吸気位に固定されて前後径が増します。これが樽状胸です。
気管支喘息やCOPDのような閉塞性換気障害では、呼気時に気道が狭くなって空気を吐き出しきれず、肺に残る空気(残気量)が増えます。この状態が長く続くと、胸郭は常に息を吸い込んだ形のまま固定され、通常は左右径より小さい前後径が大きくなって断面が円に近づきます。同時に肋骨は水平化し、肋間は広がり、横隔膜は平低化して下降します。横隔膜が平らになると収縮効率が落ちるため、胸鎖乳突筋や斜角筋などの呼吸補助筋を使う努力呼吸になります。胸郭の形は「なぜそうなったか」で考えると、閉塞性疾患=ふくらんだまま=樽状胸と結びつきます。
| 胸郭変形 | 形態 | 背景 |
|---|---|---|
| 樽状胸 | 前後径が増大し円柱状 | 気管支喘息の長期例・COPD(肺の過膨張) |
| 扁平胸 | 前後径が減少し平坦 | やせ型体型、消耗性疾患 |
| 鳩胸 | 胸骨が前方へ突出 | くる病など発育性の異常 |
| 漏斗胸 | 胸骨下部が陥凹 | 先天性の胸壁変形 |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。