学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / リハビリテーション医学 ▸ §7 リハビリテーションの実際 / QJ28P022
理由で解く 柔道整復師
脳卒中の急性期にまず行うのは、廃用症候群の予防と早期離床。高次脳機能訓練は全身状態と覚醒が安定した回復期以降に本格化するため、急性期では優先度が低い。
脳卒中のリハビリテーションは、全身状態が安定していれば発症後できるだけ早期に開始するのが原則である。急性期の目的は、関節拘縮・筋萎縮・褥瘡・沈下性肺炎・深部静脈血栓症・起立性低血圧といった廃用症候群を防ぐこと、そして早期離床によって回復の土台をつくることにある。具体的には、良肢位保持と体位変換に始まり、他動的な関節可動域訓練、ベッド上での寝返り・起き上がり、座位保持、立位、そして全身状態を確認しながら歩行訓練へと段階を進める。一方、失語・半側空間無視・注意障害・記憶障害などの高次脳機能障害は、急性期にも評価を行い、転倒・誤嚥の予防や訓練の進め方に反映させることが重要である。ただし、まとまった時間の集中を要する訓練は、意識レベルと全身状態が安定し、課題に持続的に取り組めるようになる回復期からが中心となる。急性期に血圧・脈拍・意識レベル・神経症状を確認しながらリスク管理のもとで進める点も、あわせて押さえておきたい。
| 時期 | 主な目標 | 中心となる内容 |
|---|---|---|
| 急性期 | 廃用予防・早期離床・合併症予防 | 良肢位保持、体位変換、ROM訓練、ベッド上動作、座位・立位 |
| 回復期 | 機能回復とADL自立 | 歩行・ADL訓練、装具療法、高次脳機能訓練、嚥下訓練 |
| 生活期(維持期) | 能力の維持と社会参加 | 自主訓練、通所・訪問リハ、住環境整備、社会資源の活用 |
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