学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §6 リハビリテーション医学と関連職種 / QJ28P021

理由で解く 柔道整復師

QJ28P021 リハビリテーション医学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問21
問題
職種と用いるリハビリテーションの組合せで適切でないのはどれか。
選択肢
1 理学療法士-運動療法、物理療法
2 作業療法士-手芸、工作
3 臨床心理士-嚥下機能評価
4 言語聴覚士-コミュニケーション訓練
解答
正解3(臨床心理士-嚥下機能評価)
解説

臨床心理士が担うのは心理検査・心理面接・カウンセリングといった心理面の評価と支援。選択肢3に挙げられた機能評価は臨床心理士の担当ではなく、組合せとして適切でない。

リハビリテーションは複数の専門職が役割を分担して進めるチーム医療である。理学療法士(PT)は基本的動作能力の回復を目的に、運動療法と物理療法(温熱・寒冷・電気刺激・牽引・水治など)を用いる。作業療法士(OT)は応用的動作能力および社会適応能力の回復を目的に、手芸・工作・木工などの作業活動、ADL訓練、上肢機能訓練、高次脳機能へのアプローチ、自助具の考案などを行う。言語聴覚士(ST)は失語症・構音障害・音声障害・聴覚障害に対する評価と訓練を担い、あわせて摂食嚥下障害の評価と訓練も担当する。これに対し臨床心理士(現在は公認心理師も含む)は、心理検査による知的機能・性格・情緒の評価、心理面接、カウンセリング、家族支援などを通じて心理的側面を支える職種であり、身体機能や嚥下機能といった機能評価は業務範囲に含まれない。組合せ問題では「その職種でなければできないことか」を基準に照合するとよい。

✓ 3. これが答え(適切でない組合せ)
臨床心理士-嚥下機能評価
臨床心理士の役割は心理検査・心理面接・カウンセリングを通じた心理的評価と支援であり、ここに挙げられた機能評価は担当しない。嚥下機能の評価を指すのであれば、言語聴覚士が医師・歯科医師・看護師・管理栄養士らと連携して行う領域である。
✗ 1. 適切な組合せ(答えではない)
理学療法士-運動療法、物理療法
基本的動作能力の回復を目的に、運動療法と物理療法を用いるのが理学療法士の中心的業務。組合せとして適切である。
✗ 2. 適切な組合せ(答えではない)
作業療法士-手芸、工作
作業活動そのものを治療手段として用いるのが作業療法士の特徴で、手芸・工作は代表的な作業活動。応用的動作能力・社会適応能力の回復を目的とする点も定義どおり。
✗ 4. 適切な組合せ(答えではない)
言語聴覚士-コミュニケーション訓練
失語症・構音障害に対する言語訓練、代替コミュニケーション手段の導入などは言語聴覚士の中心的業務。組合せとして適切である。
ポイント
  • 理学療法士=基本的動作能力の回復。運動療法+物理療法。
  • 作業療法士=応用的動作能力・社会適応能力の回復。作業活動、ADL訓練、上肢機能、自助具。
  • 言語聴覚士=言語・音声・聴覚の評価と訓練に加え、摂食嚥下障害も担当。
  • 臨床心理士(公認心理師)=心理検査、心理面接、カウンセリング、家族支援。身体・嚥下の機能評価は担当外。
  • 組合せ問題は「その職種の目的と手段が一致しているか」で照合する。
比較表
職種目的主な手段・業務
理学療法士(PT)基本的動作能力の回復運動療法、物理療法(温熱・寒冷・電気・牽引)
作業療法士(OT)応用的動作能力・社会適応能力の回復手芸・工作などの作業活動、ADL訓練、上肢機能訓練、自助具
言語聴覚士(ST)コミュニケーションと摂食嚥下の改善言語訓練、構音訓練、聴覚評価、嚥下評価・訓練
臨床心理士/公認心理師心理面の評価と支援心理検査、心理面接、カウンセリング、家族支援
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